『アメリカは恐怖に踊る』を今読んでいて、その中心的な論点については改めて紹介しようと思うけれども、アメリカではリタリンの消費量が他の国々の総計の5倍にもなるという記述(p.138)を見てふと思い出したのが、タミフルのこと。
『消費者リポート』2005年12月27日号
「新型インフルエンザ騒ぎ--開いた口がふさがらないタミフル2500万人分備蓄」の
<人口2%の日本が8割のタミフルを使用>
という記述。
世界のタミフル使用量のうち、発売されてからの累計では、日本が76.7%(2446万人分)、アメリカが20.3%(646万人分)で、毎年同じ様な比率です。世界の人口は03年で62.2億人、日本の人口はその2%(1.28億人)、アメリカは4.5%(2.8億人)に過ぎないのに、両国で97%を使っているのです。毎年900万人分を使う日本が、その上に2500万人分を備蓄するというのですから、それだけでも開いた口がふさがりません。
昨年末にインフルエンザが話題になったころ、「寝てりゃなおる」という医師がテレビに出てきたり副作用の疑いについて報道されたりもしたけれど、おおかたは「とりあえず確保しとかなくちゃね」という論調だったと思う。
ラムズフェルド国防長官が会長を務める製薬会社がタミフルの特許を持っていて大もうけという話も聞こえていたから、その意味ではうさんくさいと感じていたけれど、タミフルがそもそも日米でしか問題になっていないという構図には思い至らなかった。
「新型インフルエンザにはタミフルがなきゃ大変」という恐怖にうまくあおられたのが日本とアメリカ、ということのようだ。
この記事に対するコメント
「ラムズフェルド米国防長官、タミフル関連株一部売却で500万ドル以上の儲け・・・他資産運用でも大儲け!」
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/
http://www.asyura2.com/0401/idletalk8/msg/186.html