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野口英明さん「自殺」とネット言論

「世に倦む日日」が19日の大谷昭宏の発言をとらえて「憤激を昂じた」と表現している。
つまり、

「警察が自殺と言うんだからこれは自殺なんでしょう」

である。

僕もその発言の場面をたまたま見ていた。
「あれ、皮肉を言ったのかな?」とも思ったけれど、スタジオの話は「自殺」を前提に進んでしまった。
「あれ?」と思ったのはそれが大谷昭宏だったからで、彼は例えばこんな本に著者として参画している。

 『おかしいぞ!警察・検察・裁判所―市民社会の自由が危ない』(2005年)
 『警察幹部を逮捕せよ!―泥沼の裏金作り』(2004年)
 『死体は語る現場は語る』(2002年)
 『権力犯罪』(2000年)

このように彼は権力、とくに警察権力に対して批判的な眼を向けた言論活動をしてきているのだった。
特に『死体は--』の「殺人現場は語る」という章などは
 ・ 初動捜査ミスの誘因は何か?
 ・ 犯人像を見誤る要因は何か?
という内容だそうだから、警察の捜査の怠慢やミスにはうるさいに違いない。

 ●なぜカプセルホテルなのか
 ●なぜ非常ベルを鳴らしたのか

などを理由に「本当に自殺なのか?」とするのは素人考えなのかもしれないが、かといってあの段階の「内鍵がかかっていて争った形跡がなかったから自殺」という警察の説明を鵜呑みにするには根拠が薄弱すぎるだろう。
なのに大谷昭宏は、根拠に合理的な検証を加えた上で「自殺でしょう」と言ったのではなく、「警察がそう言ったから」と発言したのだ。
「大谷昭宏のこれまでのジャーナリストとしての業績も、この一言で吹き飛んでしまった感がする。」という「世に倦む日日」の評価はかなり正しいと思う。

ところで、「内鍵がかかっていた」ことを自殺の根拠の一つにする以上は、ドアはオートロックであってはならない。
だから「ずいぶん古いホテルなんだなぁ」と素朴に思っていたのだが、『週刊文春』2月2日号によると「部屋の扉はオートロックになっており、部屋を出れば自然に鍵がかかるようになっている」。
これはつまり、警察が「根拠にならないことを根拠として発表した」ということであって、この一点で、全体がウソである可能性が高いと判断する。

『週刊文春』の記事は他殺であろう根拠をほかにもいくつか具体的にあげているから、この問題に関心のある人には必読。
いや、ネット上ではすでに多くの有力ブログやメルマガが「文春を読め!」と呼びかけているから改めてここで強調する必要はないだろうな。


そこで浮かび上がってくるのが、テレビや新聞とネットや週刊誌というメディアによるこの事件の扱い方の違いだ。
<自殺 vs 他殺>とこんなにきれいに見解が分かれたのは珍しいんじゃないか。

「他者からの呼び声」はネット上の言論を

「現代の無法地帯化とは、ネットの出現によりおしゃべりが活字化され、記録され、『世界へ発せられる言葉』という形態をもつという事態がおきてしまった」

と述べてさらに

「おしゃべりが言語価値化してしまう」

と評しているが、このことをポジティブな意味でとらえてみれば、今回まさに「お茶の間のおしゃべり」なり「素朴な疑問」なりを世界に発する言葉として見せてくれたのがネットだった。

逆にマスメディアは、そうしたおしゃべりや疑問を無視することに躍起だったように映る。
マスメディアはこの報道を通じて視聴者を「黙らせる」機能を果たそうとしたのであり、大谷昭宏に疑問を語らせないという形でもそうしたのだった。

「きっこのブログ」のようにオピニオンリーダーの役割を果たすという仕方とはまた区別されるようなネット言論の可能性を、今回の件で垣間見ることができたように思う。
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- | 2007/04/10 1:01 PM
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