わっかnない

日々の発見を記録しよう
<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | permalink | - | -
<< 野口英明さん「自殺」とネット言論 | main | むのたけじさん >>

メディアの未来予想図

コンピュータ合理化研究会が出している機関誌『反コンピュータ通信』2006年1月号の記事
<「便利」の背中に貼り付く「恐怖」
 --「EPIC2014」が語る未来予想図>
で知った「EPIC2014」というフラッシュムービー作品(日本語字幕全文はdSb :: digi-squad*blog)。


『通信』での紹介によると、

アマゾン・ドット・コムがグーグルと2008年に提携し、2010年にはアクセス内容やすべてのブログから消費者データベースを作成する。これに基づき個人向けのニュースを一方的に配信していく。2011年、ニューヨークタイムズは最後の抵抗として著作権をめぐる訴訟を起こし、敗れる。膨大なインターネット広告収入からフリーランスの記者が急増し、記事と情報を自由に組み合わせた嘘の扇情的なニュースが世界を支配する。

アマゾンが「あなたはきっとこの本に興味があるはずです」と勧めてくるように、「あなたはきっとこんな話題に興味があるはずです」とニュースを送ってくるというのだ。ひとりひとり別々に。

あらゆるコンテンツへのアクセスが可能になることによって、私のあらゆる関心が蓄積され分析される、そんな世界だ。
「雪祭り」をgoogle検索したら開催期間中の札幌の天気予報やホテルの空室情報を勝手に届けてくれる--例えばそんなことかな。

EPICは、消費行動、趣味、属性情報、人間関係などをベースに、各ユーザー向けにカスタマイズされたコンテンツを作成する。

アマゾンのサービスは確かにありがたいと感じたりもするんだけれど、データで先を読むということでいうと、起こりうる犯罪が起きる前に犯人(になるはずの人)を捕まえてしまうという『マイノリティ・レポート』の世界(観てないんだけれども、確かそんな感じのテーマだったはず)にも通じそうだ。

シミュレーションによる監視。
ウィリアム・ボガード『監視ゲーム--プライヴァシーの終焉』(アスペクト、1998年)はこんな風に描く。

コンピュータに接続すれば、個人がいつでもどこでも何百万ものファイルにアクセスできる世界。衛星を経由した電子的コマンドや制御センターが、スクリーン上で戦争を起こしてみてから現実に戦争を開始するかどうか決定する世界。両親が、生まれる子供の遺伝子の「来歴」を選択し、子供は両親の特徴より健康や美の規範に同調した形質をもって生まれる世界(まもなくだろう)----こうした幻想的な場面は、監視が際限なく進んだ未来の光景を思い起こさせる。すべてが前もって可視的となり、すべてが透明、不毛で危険はなくなり、秘密は消え失せ、できごとが前もって完全に知られる。

ムービーは<最良の、そして最悪の時代>ということばで始まり、紹介した記事の題は<「便利」の背中に貼り付く「恐怖」>だったわけだけれど、「最悪」であるとも「恐怖」であるとも感じなくなることによってこうした事態は進んでいくのだろうな。
メディア/コミュニケーション | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

- | permalink | - | -

この記事に対するコメント

バージョンアップされた「EPIC2015」もつくられていたのだった。
http:
//www.albinoblacksheep.com/flash/epic
斉藤 | 2006/02/13 5:47 PM
「暗いニュースリンク」より

05/29/2004
<あなたが読んでいる書籍について、政府はもっと深く知りたい・・・>
Democracy Now!2004/05/06付放送より。
アマゾンドットコムは購入履歴を蓄積して顧客の読書嗜好を探り、お返しに、お薦めの本を教えてくれる。では、政府が、オンライン書店と同じようにあなたの読書嗜好を探っているとしたら、彼等はあなたに何をしてくれるだろう?
2000年3月、米麻薬取締局(DEA)の捜査官が、覚せい剤製造をしていた4人の容疑者の住居を捜索したところ、覚せい剤製造ノウハウを記した2冊の本「Advanced Techniques of Clandestine Psychedelic and Amphetamine Manufacture by Uncle Fester」「The Construction and Operation of Clandestine Drug Laboratories, by Jack B. Nimble」を発見した。
それらの書籍を販売したのが、コロラド州デンバーの個人書店「Tattered Cover Bookstore」 であることが判明すると、DEA捜査官は同書店に捜査令状を持って来店し、同書籍の30日分の販売記録や、全ての顧客リストを提出するよう要求した。しか し、書店の女性オーナー、ジョイス・メスキスは、合衆国憲法で保障されている基本的人権、プライバシーの侵害を盾に、DEAへの捜査協力を拒否した。
すると、地方裁判所の判事は書店側に、捜査官から要求された情報をDEAに引き渡すよう命令した。ジョイスは再び命令を拒否し、この「Tattered Cover事件」はコロラド州最高裁判所で争われることとなった。
2002年春、コロラド州最高裁判所は書店側の主張を認め、合衆国憲法の基本的人権として「政府の干渉なしに書籍を購入し、読む自由」を認めた。ケネス・スター検察官がモニカ・ルインスキーの書籍購入記録を要求したときから増加したといわれる、捜査当局による書店の顧客プライバシーの侵害という悪弊は、終わりを迎えたかに見えた。
しかし実際には、新たなプライバシーの危機が始まっていたのである。
テロ対策の大義の下、ブッシュ政権と議会により制定された愛国者法(Patriot Act)によって、アメリカ市民の基本的人権はあらゆる面で制限されることになったが、それは読書習慣にまで及んでいたのだ。愛国者法の第215条により、連邦捜査員は、令状を提示することなく、書店と図書館から顧客情報、購入・利用情報を極秘裏に入手する権限が認められる可能性があるというのである。
愛国者法によって、再びTattered Cover bookstoreは窮地に立たされることになる。オーナーのジョイスはどう対処したのだろうか?Democracy Now!でのインタビューを以下に引用してみよう。
エイミー・グッドマン(番組ホスト):
FBIはTattered Cover書店に接触してきましたか?
ジョイス・メスキス(書店オーナー):
それはありません。もしそうだとしたら(FBIが顧客情報を要求したとしたら)あなたに教えられないと思いますよ。
エイミー・グッドマン:
では、現在あなたは(FBIによって)包囲されていると感じますか?不安ですか?顧客に、監視されている可能性について知らせていますか?
ジョイス・メスキス:
そうですね、今は書店内で顧客に、愛国者法そのものと215条への反対嘆願書への署名をお 願いしています。法が改訂されることを願います
が、我々書店オーナーや図書館員たちが、大統領や議員たちに、(愛国者法が)アメリカにふさわしくないとい うことを伝える役割を果たすには、大勢の読者の動員が必要とされていることを強く感じます。
書籍どころか、毎朝の大統領宛て報告書すら一切読まないといわれるブッシュ大統領に、読書家たちの願いが届くかどうかは定かではない。
ともあれ、米国政府は、オンライン書店と同じように、市民の読書嗜好を探ることができるようになった。書店はあなたにお薦め書籍を教えてくれるが、政府はあなたに、焼かれるべき書籍について教えてくれることだろう。
斉藤 | 2006/02/17 11:15 AM
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://kichihiro.jugem.cc/trackback/120
この記事に対するトラックバック