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ペンタゴンとMIT

杉田かおるが結婚か? のお相手がMIT(マサチューセッツ工科大学)の大学院修了だとか。
それで思いついたわけではないが、加藤哲郎のネチズン・カレッジ(http://www.ff.iij4u.or.jp/~katote/Home.shtml)で紹介されてたものから抜粋。文章全体からするとひとつのエピソードに過ぎないのだけれど、「ペンタゴン資金の元で自由な研究が行われていた」というのには常識が覆された気がしたので引いておく。http://terasima.gooside.com/essay1cold2war3university4japanese.htm

冷戦と大学
米国の知識人はどのように生きてきたか、今後はどのように生きるべきか

ノーム・チョムスキー

翻訳:寺島隆吉+寺島美紀子(公開2004年11月22日)

 MITは実質的にはペンタゴン大学でした。ペンタゴンが経営していた二つの軍の実験室は別としても、予算の約九〇パーセントはペンタゴンから来ていました。しかし学問の自由の記録からすれば、標準よりはかなり良かったのです。その点に関して私は苦情を聞いたことがありませんでした。

 たとえ政府がどこかから圧力をかけていたとしても、私はそれを聞いたことがありませんでした。そして他の人に聞いてみても同じでした。それが完全だったとは言いませんが、国中で最高に自由な大学のひとつだったのです。私の知る他の大学よりは遙かに自由でした。

 研究資金が政府から企業へと移るにつれて、秘密が増加しています。企業資金はペンタゴン資金よりもさらに制限され限定されているからです。というのは、ペンタゴンは基礎科学に資金をつぎ込んだからです。実際にペンタゴンは米国の産業政策を補填する役割を果たしていたのです。

 一九四〇年代後期にペンタゴンが設立されたのは、このようにして高度産業部門を援助するために公的資金を利用する手段としてだったのです。このことは完全に公になっていたことでした。ペンタゴンはビジネスの強い要請の中で設立され、それについては全く秘密ではなかったのでした。そこで、たとえば一九五〇年代を通して電子工学研究の85パーセントがペンタゴンから資金提供されたものでした。

 ここでペンタゴンというのは、NASA(米国航空宇宙局)、エネルギー省などを含めた全システムのことです。大まかには「防衛」関係と呼ばれるものです。その「防衛」予算の大部分が減額されずに、粗っぽく言えば冷戦レベルに留まっている理由の一つは、ペンタゴンが高度産業部門を公的資金で補助する機構であるということなのです。それは、ペンタゴンが短期的成果など全く気にかけないで基礎科学に資金を提供していた、ということを意味していたのです。

 ペンタゴンは、民間パワーにとって役に立つ何か重要ものが遅かれ早かれ出てくるだろうと予測して基礎科学に資金提供しようとしたのです。コンピュータの歴史がそのよい例です。コンピュータは一九五〇年代には商品にはなりませんでした。あまりにも大きく無器用だったからです。そこで公的資金がペンタゴンを通じて約百パーセントに達しました。こうして、一九六〇年代までにコンピュータは市場向きになり、ペンタゴンはそれをいわゆる「民間企業」に手渡しました。資金は公的に助成し、出て来た利益は私的に配分するシステムです。


商業的利益に直結しない、それどころか間接的にも金もうけにはつながらないような科学研究というのはおそらくいくらでもある。でもそれらは災害を防いだり、病気の脅威を軽減したり、環境汚染をくいとめたり、めぐりめぐってではあるかもしれないがとにかく何か社会的に価値ある内容に結びつき得ている。
そういう研究に「もうけに応じた報酬」はありえない。
だからもうけに無関係に、必要十分な研究条件が与えられるべきた。「成果」を市場的価値によって測ろうとする「成果主義」ならばそれはここにはなじまない。

企業内研究者の場合は別に考えるべきなのだろうか。
中村修二さんの会見を見ていて、どう考えればいいのか釈然としなくて。
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