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遊ぶ「能力」

21日に書いたことに関連して。
道新2005年1月24日夕刊の<今日の話題>欄、奥田俊彦「原っぱ人気」より。
 「原っぱ」が人気だそうである。
 東京都小金井市の江戸東京たてもの園は、原っぱをテーマに立て続けに特別展やイベントを企画し、好評だ。
 昨年1-3月の特別展「夕暮れまで遊んだころ」で、かつては子供の一番の遊び場だった原っぱの姿を紹介した。
 12月からは「ドラえもんとはらっぱ」(4月10日まで)を開いている。のび太の家の模型や、漫画に描かれた原っぱの世界など屋内展示も見どころ。
 昨年に続いて、2月には園内の原っぱを会場に「はらっぱ大会」を開く。竹馬やベーゴマといった昔の遊びが体験できる。
 園内の原っぱは、何の変哲もない。広さ約150平方メートルの四角い空き地に、大、中、小のコンクリート製の土管をひとつずつ並べているだけ。人気の秘密は何か。
 年配者にとっては郷愁、三十台以下の若い人たちには、実体験よりもアニメなどで見た風景への懐かしさ--。同園の見方である。
 囲いが無く、自由に出入りして遊べる空き地は、都市ではとんと少なくなった。窮屈な管理社会に生きる私たちにとって、原っぱで遊ぶ風景は、のどかさとぬくもりの象徴になりつつあるのだろう。

「原っぱのおかげもあって、客層は子供にまで広がってきた」とあるんだけれど、その自由な空間でおとなと子どもがどうやって遊んでいるのかの描写がないのが残念。「江戸東京たてもの園」のWebページを見てもそのへんはわからない。

大学院生時代に鎌倉ハイキングに行った際、広場で確か“手つなぎ鬼”とかして駆け回った。それがやけに愉しかったという記憶がある。「この年になって…」という照れがあったはずだけど、しだいに吹っ飛んでいた。ずいぶんと“いさぎよく”遊んだのだ。
遊びによって年齢や役割から解放される、というか年齢や役割から解放されたらそれを“遊び”というのだろう。からだを思いっきり動かすのはその“解放”のために最適だ。
カイヨワによれば、遊びとは強制されない「自由」な活動であり、日常生活とは時間的・空間的に区別された「分離した」活動であり、またあらかじめ結果がきめられない「不確定」な活動であり、財貨や富をつくりださない「非生産的」な活動である。それはさらに現実の社会生活のルールとはことなった、それに固有の「ルール」をもった活動であり、あるいはルールをもたないばあいでも、非現実の意識をともなう「虚構的」活動として、現実生活とはっきり対立する。(『社会学文献事典』)

こんなのがあった。
竹内敏晴『ドラマとしての授業』(評論社、1983年)p.85-86から。
 小学校の教師である鳥山敏子さんは、職場の仲間たちと共に子どもたちの遊びについて調べていました。子どもたちが、どんな遊びをしたがっているか、またどんな遊具を望んでいるか、をまとめたデータを元に話しあっていた時、私は、だいたい遊具がなくては遊べない、という発想自体がタイハイしてるんだよナ、という言い方をした。彼女たちも前からそう考えていたということで、やがて彼女は、全校いっせいに、一切遊び道具を使わないで遊ぶ日、という試みを職員会議で提案したのです。
 やってみよう、ということになったが、ボールを取り上げたら子どもはあそべないんじゃないかと心配する教師や、それではなにをしたらいいだろうと学級会を開いて相談する教師も現れるといった騒ぎだったそうです。彼女は朝礼の時、子どもたちに聞いてみた。ボールも縄も、ジャングル・ジムもみんな使わないとしたら、遊ぶためになにが残ってる? 手をあげた一年生の子の答えがすてきでした。「じめんがある」

すてきだ。
でもこれは20年以上前の話。
こういう「遊びへの自由」の感覚は今育まれているのだろうか。

学力とは別に、「感動する能力」「共感する能力」というのを想定することができるように思う。ならんで「遊ぶ能力」も。
そういう能力が発達するためにはそれにふさわしい社会環境が必要だろう。とりあえず、原っぱとそこで一緒になって遊ぶおとなの存在はけっこう大事かな。
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