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「一太郎」販売差し止め

初めて触れたワープロソフトはカセットテープから「ピ〜〜ガァ〜〜〜」とインストールするやつだった。“単漢字変換”ってやつで、実用にはならずお遊び用。当時としては機能充実!の「松」があったけど確か10万円くらいしてとても手が出なかった。
「JETなんとか」というソフトは一度に編集できる文書量がA41枚分しかなく、それ以上入力すると文書の冒頭から順に消えていって復活できないという代物だったのですぐにお蔵入り。困ってるところに1万円台の「ユーカラ」が発売されて、助かった。文書量は無制限だったはずで、修士論文はそれで打った。大学の事務に「手書きじゃなくてワープロでもいいんですよね?」と聞いたら「日本語のですか?」と問い返されたころのことだ。

しばらくして「松」が劇的に安くなったので乗り換えた。
たぶん、「一太郎」が安値で売上をどんどん伸ばしたから「松」もそれに対抗せざるを得なかったのだと思う。
そのうち世の中「一太郎」が席巻するのだけれど、操作感が気に入らなかったというか、「こっちのほうが老舗だい!」という意地だったのか「松」を使いつづけた。『やっぱり松が好き!』なんて本があったりしたわけで、マイナーはそれなりに固定層に支えられていたのだ。

その「一太郎」が「Word」の台頭すでにマイナーに落ち込んでいるわけだが、そこにさらに今回の判決である。
新聞で当の「アイコン」だか「ボタン」だかを見たけれど“どこが特許なの”というのが第一印象。機能説明を読んでも“ちょっとした工夫”くらいにしか思えん。 
「一太郎」には、マウスとクエスチョンマークを合体した独自デザインが使われており、ここをクリックすると「ヘルプモード」に切り替わる。松下電器産業はヘルプモードにする「アイコン(絵のマーク)」について特許を取得していた。(原田成樹 FujiSankei Business i. 2005/2/2)

特許は1989年に出願し、91年に公開し、1998年に取得したものだそうだ。そして、松下は2000年に自社ワープロ「スララ」を製造中止にしている。

当時としてはそれが“特許”に値するものだったのだなぁ、という感慨と、今さら何で?という疑問にとらわれる。
「松下電器は知的財産能力を見くびられないためにも、一貫性を持った態度で臨む構えだ。」(同上)
ということだそうだが、「知的財産能力」というのは自分はもう使わないモンでも「お前には使わせんぞ」と意地悪する能力のことなのだろうか。誤解かな。
(OSとの抱き合わせ販売で市場を独占した「Word」のマイクロソフトの手先になったんじゃないかなんて見えてしまうが、まぁMSもそこまでする必要もつもりもないだろうな。)

1月22日の<“ひとりじめ”は寂しい>で紹介した糸井重里のことばを再録すると、「インターネット的という考えからしたら、たとえば企業が市場を“独占する”ということなどは、ちっともカッコ良くないのですね。誰も、うれしくない。誰もうれしくない、ということを推し進める企業が、市場の主役である人々から嫌われていくであろう
確かに、少なくとも僕にとっては松下の好感度は大幅ダウンである。
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