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ひきこもりの犯罪?

おとといから斎藤環『OK?ひきこもりOK!』(マガジンハウス、2003年)を読み始めたところ。そこに、小学校教諭を刺殺の17歳が「引きこもり傾向」の報道。
世の中のひきこもりの人々はますます引きこもってしまうんじゃないかなー、とまず思った。

<ひきこもり→ヘンな人→犯罪しそう>

という図式がもしぼんやりとでも頭にあれば、ひきこもり“だから”そんなことしたのだろうと一応の納得をして安心してしまうのかもしれない。逆に、自分の子どもがひきこもっていれば「うちの子は大丈夫か?」と不安になるのだろうが。
だが斎藤氏はひきこもりが増えると犯罪率は減る、と推測する。長期間ひきこもっていると欲望そのものが希薄化し、エネルギーのいるアクティング・アウト(行動に移すこと)に至ったりしなくなるからだという。(p.47-48)

マスメディアは「ひきこもり」だけでなく「いじめ」「茶髪」「テレビゲーム」「インターネット」などをキーワードに設定してなんとか読み解こうとしているが、詳しく分かってみれば見当違いだらけだったということは十分にあり得る。断片的な情報を元にしてなんとか理解可能な形で伝えたいという意図はわかるのだが、当てにはなるまい。
犯人だと決まったわけではないのに「どうしてこんなことをしたんでしょうね」と心理分析してみせたり、容疑者の影も見当たらない段階で「どんな人がやったんでしょう」とプロファイリングしてみせたりするのに似て何だかこっけいだ。

今日あたりから、ひきこもってばかりでもなかったようだという情報が流れ始めた。オートバイを乗り回して事故った、とかお姉さんに手伝ってもらいながら大検に合格したとか。
今後の標的はゲームやインターネットにしぼられていくだろうか。「ゲーム脳」の森昭雄氏も動員されていたし、尾木直樹氏は「殺人サイト」で煽られたのではないかと憶測しているし。

だが“きっかけ”レベルのことをあれこれ論じてみてもあまり実りがあるようには思えない。
今日における対人関係不全がどのように醸成されていくのかという問題の方が根本的だろうし、しかも誰もが自らの抱える状況として直視なければならない論点だろう。「ひきこもり」や「ゲームのめりこみ」や「ネット依存」とは無関係な人間にとっても無関係ではないということだ。
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