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昔の遊びは生き残るか

斎藤孝/山下柚実『「五感力」を育てる』(中央公論新社、2002年)に「ベーゴマ人気」が紹介されている(p.126-127)。
 鉄製のコマを回し、コマとコマをぶつけ合って遊ぶベーゴマ。この昔懐かしいベーゴマ人気復活の背景には、「ベイブレード」の大ヒットがある。ベイブレードはベーゴマをヒントに1999年、大手玩具メーカーのタカラが発売した遊び道具。ひもではなく、発射装置を使って回す。誰にでもすぐに回せ、また、パーツの組み合わせによって攻撃力を変化させるなど、メカニックな点も人気をよび、生産が間に合わないほどの売行きとなった。このベイブレードに触発されて、子どもたちがベーゴマに転向したのではないかと言われている。
 ベイブレードにくらべ、ベーゴマは回すこと自体に技術がいる。また強いコマにするには、やすりで削ったり重りをつけたりといった加工が必要になる。そういった創意工夫の楽しみが子どもたちの心をつかみ、かつて遊んだ経験のある大人世代も巻き込んで、今のベーゴマブームが起きている。
 東京都町田市の和光鶴川小学校など、ベーゴマを授業に取り入れる学校が増え、東京・池袋にあるテーマパーク、ナンジャタウンでは、設けられたベーゴマ場で子どもも大人も一緒になってベーゴマ勝負に熱中する光景が見られる。全国各地でもベーゴマの競技会が盛んだ。
 現在、国内で唯一ベーゴマをつくっている埼玉県川口市の日三鋳造所は、遊びの変化により、一時、製造を中止したことがある。しかしファンの声に応えて生産を再開。今は、全国から注文が殺到している。

このことをとらえて山下氏は、「ベーゴマは触覚の遊びで、指先の微妙な加減でひもを巻き、一瞬のひもの「引き」に力を集中する。投げて引くときのころあい、腰の構えとか、小さなベーゴマ一つの遊びの中に、五感力につながる要素が豊かに入っています。」(p.125)と述べる。
僕自身はベーゴマに触れたこともない。鉄製ではなく木製のコマならば回してみたことはあったけれども、なかなかうまくいかずに投げ出したんじゃなかったかな。
あ、「ジャイロごま」っていう、回すのに失敗がなくてちょっとアクロバティックなこともできてしまうヤツではけっこう遊んだか。失敗がない分、確かにあれで微妙な感覚や調整能力が伸びたりはしなかったかもしれない。
総じて手先が器用じゃなかったから、疎んじてそのままここまで来ちゃったような気がする。

その点、今の子どもたちのあいだに<ベイブレードからベーゴマへ>という動きがあるなら喜ばしいことかな。
だが、『ネット王子とケータイ姫』で香山リカは次のように言う。(p.173-174)
 よく、「手づくりおもちゃの会」といったシニアのボランティアグループが地域の子どもを呼んでベーゴマやメンコといった昔ながらの遊びを教えている様子が、テレビのニュースで取り上げられることがある。参加している高齢者は「ゲーム、パソコンと機械にばかり向かう子どもに、手づくりおもちゃのよさを伝えたい」などと言い、子どもは「楽しい!」と歓声をあげている。しかし、それからその地域でどれくらい、ベーゴマやメンコが流行るだろう。もちろん、そういう経験も悪くはないが、一度、手に入れたテクノロジーを手放せるのは、そういう機器との生活に疲れきった中高年だけだ。そういう読者を対象にした雑誌には「自然の中で暮らそう」といった特集はあっても、『SPA!』(扶桑社)や『週刊プレイボーイ』(集英社)に「ケータイを捨てて、海辺でゆったりライフ」といった特集が載ることはないのを見ればわかるはずだ。

なるほど、確かにベーゴマとか手づくり・昔ながらの遊びがメジャーになるということはありそうもない。山下の発言が2002年で香山のそれが2004年だから、新しい方が的を射ているという見方もできそうだ。
また「遊びを教える」というスタンスが、1月21日の<子どもの運動不足とおとな>で紹介したような「遊びは楽しければそれでいいのだ、といういさぎよさ」を失わせるという心配もあるかもしれない。
ただ、『SPA!』や『週刊プレイボーイ』を例に出されても、問題にしている年齢層が違いすぎて「どうせ流行らん」という根拠にはならんだろう。

実際のところはどうなんだろう。

ググってみると「ベーゴマ」で19900件。
なかなかすごいではないか。
<第1回ベーゴマ世界大会2005>というページがある。これは新しいではないか。だが内容を見ると、参加者40人のうち子どもはほんのわずかで、おじさんがほとんどのようだ。
次に山下氏の紹介にある和光鶴川小学校からたどっていく。すると、「日本こままわし普及協会」にたどりつく。そこの「第10回こままわし大会」を開くと、ほとんど参加者は子どものようだ。しかも200人。優勝者は小学3年生だという。やはり子どもの世界にじわりと浸透しているのか!?
唯一ベーゴマを製造しているという日三鋳造所のページを見ると、売上の推移みたいなのは見つからないものの、なかなか充実した内容だ。

さて、ベーゴマに限らず、「昔ながらの遊び」は果たしてどれくらい生き残っていたりリバイバルしたりしているのだろう。
ここ見てる人は一日平均20人くらいだけれど、何かヒントをお持ちの方がいらっしゃれば教えてほしいと思う。
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